続・猫に腕まくら

ぶっこわれています

高齢ひきこもり独女、12年ぶりに働き始める 3…そして今も働いています

もう4月も半ば。葉桜になり、GWが近づいている。
なんとかかんとか、今も働いています。
3ヶ月を過ぎたところ。

正直なところ、とても悩んだ。
前回の話で、更新の話が出た日はちょうど誰も家にいない日だったので、おーいおーいと号泣した。こんなに吐き出すように泣いたのは、20年近く前の自動車教習所で、まわりはどんどん次に進むのに自分だけ1段階でとんでもない回数(日付を書くのに余白だけでは足らず紙を貼って記入するほど)乗っても、さっぱり上達しなかった時以来だなと思い出した。

しかも、もっと「仕事に徹する」というか、職業スマイル(ってヘンだけど接客業に必須なあれ)で押し通せるほど、私はまだコミュニケーションがうまくとれない。正直、まだしっかり相手の目を見て話すことが苦手だ。好感をもっている人たちにさえそうなのだから、苦手意識をもったら尚更で、社長とは非常にギクシャクした空気が流れるようになってしまった。緊張してしまうのか、社長がいるとヘマばかりしてしまう。

たぶん、ひきこもり前の私だったら、相手の「嫌い嫌い」の気配を感じ取って、辞めることをすぐに考えただろう。

でもここで同じ行動を起こしたら、また同じことの繰り返しになってしまう。

正直なところ、私に好感を持っている人100%の職場などありえない。今までもなかったし、これからもない(断言)。第一私をどう思おうがそれは人の勝手であり、自由なんである。私だって、かなり人の好き嫌いが激しいたちだ。何もいえないはず。

究極の選択。
上司に嫌われるか。同僚に嫌われるか。
かつて、実力以上に上司にかわれてしまい、何ごとも良いほうにとってもらえる職場があった。そのぶん、一緒に働いている人たちからは、まるで一昔前(いやふた昔以上?)の少女マンガのように、黒目がなくなった白い目(わかりにくかったら『ガラスの仮面』をぜひ)の集団の冷たい視線で、「◎◎さん(私)は可愛がられているから」「◎◎さんはお気に入りだし」などとちくちくといわれる居心地の悪さは、たまらない。

社長(上司)に嫌われてしまうと、在職自体があやういことになるけれど、同僚とのトラブルがあるよりはるかに働きやすいのではないか。

私は今の職場の皆さんが好きだ。あんまり目を見れないけれど(ごめんなさい)、本当はそう思っている。そして、この仕事自体はじめての職種でとまどうことがあっても、面白いと思っている。

だから、もう夏にはいられないかもしれないけれど、そこまでは頑張るつもりです。生活もかかっているけど、人生もかかっている。社長には申し訳ないけれど、ひきこもりから抜け出すには、ここで精一杯働く勢いをつけさせてもらいます。

流れにまかせよう。クビになったら、それを受け入れよう。そう考えたら随分気が楽になりました。だってねーハイリスク人材だもの、私。そんな人間雇っちゃった社長は悲劇を通り越してコメディの主人公みたいだ。新年早々あちゃーってところだったんだろうなぁ。来年は初詣は念入りに、かしこみかしこみお祓いをしてもらうのかもしれない。

まだ体力、精神力ともにヨロヨロだけど、少し強くなった…というか図太くなった…というか、要は本格的おばさんになったんだな。

あと数日で50歳。
ちゃくちゃくとBABA化は進んでいるようです。